白内障/屈折矯正部門
水晶体が硝子体内に脱臼落下した症例に対し、一般的には硝子体カッターを用いた小切開白内障手術が行われる。しかし、水晶体核硬度に依存して手術時間が長くなり、網膜上での操作が多くなるため、網膜への影響が懸念される。また、手術効率を上げるために20ゲージなどの大きいサイズのカッターを使用しなければならない。一方で液体パーフルオロカーボン(PFCL)を使用して核を瞳孔領まで浮上させ、小切開超音波白内障手術(超音波法)を行うと、水晶体核硬度に関係なく手術が可能であり、短時間で安全に核の破砕吸引が行える。
青瀬 雅資、松島 博之、大沼 修、後藤 憲仁、妹尾 正
獨協医大